都市鉱山とレアメタル

都市鉱山とレアメタル

近頃、各新聞には「希少金属、レアメタル」の記事が良く掲載されている。その中で、「都市鉱山」という言葉が出ていたのでまとめた。

 

■都市鉱山とは
都市鉱山とは、Wikipediaでは以下の様に説明される。

 

『都市鉱山(としこうざん、英語:urban mine)とは、都市でゴミとして大量に廃棄される家電製品などの中に存在する有用な資源(レアメタルなど)を鉱山に見立てたものである。そこから資源を再生し、有効活用しようというリサイクルの一環となる。地上資源の一つでもある。

 

都市鉱山という観点から見ると、日本は世界有数の資源大国である。独立行政法人物質・材料研究機構が2008年1月11日に発表した数字によると、日本の都市鉱山に存在する金の総量は6,800トンで、これは全世界の現有埋蔵量の約16%にあたる。銀は60,000トンで、これは世界の埋蔵量の22%にもおよぶ。同様にインジウムは世界の61%、錫は11%、タンタルは10%と、日本の都市鉱山には全世界埋蔵量の一割を超える金属が多数存在する。』

 

最近、希少金属(レアメタル)が注目されてきた理由に、これらの希少金属の価格が上昇して再び脚光を浴びてきたからだ。この希少金属の回収システムは未整備のままで、中国なども都市鉱山に注目しており、国際的な価格競争に発展する可能性も十分あり得る。

 

日経新聞の記事には、秋田県北部のスーパーマーケットでは回収ボックスを設置して、これらの都市鉱山の回収を行っている。買い物客は、不要になった携帯電話やラジカセを放り込む。2008年度の回収実績は約7トンで、前年度の2.6倍。住民の資源回収の意識も高くなっている。

 

※「希少金属(レアメタル)」とは、埋蔵量が少ないか、技術やコストの面から抽出が難しい金属の総称。ニッケルやコバルト、インジウムなどがあり、経済産業省は31種類を指定している。ステンレスなどの基礎材料産業からハイテク産業まで幅広く使用されていて、新興国の経済発展に伴い需要が休息に増している。(日経新聞)

 

 

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携帯回収

一部では、廃棄された電化製品からの金属回収は行っているが、都市鉱山の代表格は何と言っても携帯電話。しかし、携帯電話の回収数は全国的に減少の一途をたどっている。何でもピーク時の回収台数からは、2008年度は55%も減少。これは端末価格の上昇と想い出として手元に残すことが原因とされる。

 

日本は、世界でも有数の都市鉱山資源国と言われるが、その反面でレアメタルの回収システムはあまり進んでいない。しかし、レアメタルの価格は、液晶に使うインジウムが2割、リチウムイオン電池に使うコバルトは5割も上昇した。

 

現在、経済産業省が携帯電話をリサイクルに出すと景品がもらえる事業を開始し、大手企業も回収事業を拡大するとしているが、今後もレアメタルの供給で、さらに価値は上がるだろう。回収システムの早期確立に期待したい。

 

※携帯電話からは、100円〜150円ほどの金属が取れるが、大半は金と銀。レアメタルは約10円ほど。

 

※主なレアメタル
・プラチナ(燃料電池用触媒) 93%
・インジウム(液晶パネルの電極) 77%
・コバルト(小型2次電池) 70%
・マンガン(特殊鋼) 57%
・ニッケル(ステンレス鋼) 46%
数値は上位算出3カ国の合計シュア

 

 

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